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カナリーヌ カタルップへ行く
川は増水して遡行できないし、ユピー父さんの魚釣りもさっぱりだし…。
「こんなことなら海くんと紅葉登山に行けば良かったわぁ」とぼやきながらさっさと寝てしまったカナリーヌ。
ユピー父さんは独り盛大な焚き火をおこしながらじっと川を見つめていました。
翌朝「よしっ駄目元で行こう」とヘルメットを取り出します。
どうやら増水気味のカタルップ沢を遡行してみることにしたようです。
しかしこの沢は「ガンさんが遡行」北海道沢登り三昧 の中でも危険な箇所も多く手強い沢のひとつです。
水量の少ない時でさえ5時間近くかかります。山頂まで行けてもまた沢を下るには同じ位の時間をみなければなりません。
増水している上に毎回こけたりバテたり足手まといのカナリーヌを連れて無事に遡行出来るのでしょうか?日暮れまでに帰って来れるのでしょうか?
「まぁ様子みながらねぇ」と軽い気持ちで出発したカナリーヌ。
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橋の下から入渓した途端悠長に構えている暇は飛んでしまいました
いきなり大好きな滑床と滝のオンパレードの歓迎です。
ただしこの一枚岩の川底は苔の上を水が勢いよく流れています。まるでウォータースライダーを遡っているようなのです。
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足を滑らせたらたちまち流され白く泡立つ恐ろしい釜の中に落とされます。
夏ならまだしもこの時期のドボンはまさに命取り、その前に水流に巻き込まれ浮かび上がることさえままならないでしょう
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さすがのカナリーヌも全神経を集中させ必死にユピーに付いて行きます。
何時もは楽しみながらよじ登る滝も今日はそうも行きません。
何しろ滝の表面も両岸の崖もツルツルの岩に覆われ手掛かりがないのです。
ユピー父さんが先行し上からロープを出します。
危ない箇所では手をかしてくれます。手を繋ぐたびちょっとどきどきする
やっぱりノーテンキなカナリーヌ。
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(もう滑床も滝もスラブもゴルジュも勘弁してぇ~!)と根を上げそうになる頃やっと山頂に這い上がりました。
タイムリミットギリギリの11時半です。
朝から5時間半一度スープとパンの朝食を摂るため15分休憩しただけ、疲労が襲います。しかし帰りの時間を考えるとゆっくり眺望を堪能してもいられません。
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何しろ日暮れまでに橋に戻らなければ沢の中でビバークです。この寒さ飛沫を浴びながらテント代わりの薄いツェルトにくるまり一晩中震えるなんて想像しただけで身震いがします。
ノロノロしていられません、しっかりカナリーヌ
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「滑るぞ、転ぶなよ!油断すんなよ!ガンバレ!」幾度となくユピー父さんの激が沢中に響きます。
登りは手を引いてもらった箇所は下りでは父さんが自らの肩を足場にしてくれます。
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二人とも頭の先から足の先まで泥んこ、擦り傷や痣だらけですがかまってはいられません。
(怪我しないように!怪我をしたらアウトだよ。なんとか今日中にレゴラスくんの所に戻らなきゃ!)そればかりを繰り返しながら慎重に足を運び枝をくぐります。
16時50分ついに懐かしい橋が見えました!日暮れまで後30分!
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安堵のため息を繰り返しながら濡れた服を着替えます。
温泉に向かう車の中でカナリーヌが今日初めてゆっくりユピー父さんに話し掛けました。
「ねぇ?よくお父さんかなを沢に連れて行ってくれるよね。だって沢じゃどちらかが怪我でもしたら救助だってしてもらえない、自分まで危険じゃない?私ならこんなトロい人怖くて一緒に歩けないよ。」
「あぁそうだなぁ~。だからもっとかなちゃんには真剣に集中して歩いて欲しいよ
「え~っ今日は頑張ったじゃない!一度も帰りたいって泣かなかったし、怪我もしなかったし~!大体ねぇこんなひどい所を一緒に歩いてくれる女性そうそういないと思わない?もっと褒めて欲しいよ
「あ~、はいはいそうだね、頑張ったよね。」
さてカナリーヌが一人前の沢屋さんになれる日はまだまだのようです
ね、海くんひよこ
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【2007/10/01】 | --- | コメント(0) | page top↑
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